過労と孤独の果てに。スエルテ東京で“生きる意味”を取り戻したセラピストの物語
過労と孤独のなかで
セラピストとして“生きる意味”を取り戻した日々
高梨結衣(仮名・34歳)
「もう、無理かもしれない──」
そう思ったのは、オフィスビルの非常階段で膝を抱えていたときだった。
コンサル会社の営業職。月に250時間を超える労働時間。
休みも寝る間もなく、気づけば“笑う”ことを忘れていた。
人間関係、数字のプレッシャー、自分への失望。
生きる意味なんて、いつの間にか見失っていた。
「辞めたって、何も残らない」そんな絶望のなかで
退職届を出したとき、上司は「逃げるのか」と吐き捨てた。
でも、逃げるしかなかった。壊れる前に。
貯金も少ない。家族との縁も薄い。
一人きりの部屋で、スマートフォンだけが私の世界だった。
そんなとき、インスタグラムの広告で見つけたのが「スエルテ東京」の求人だった。
“癒される側”から、“癒す側”へ
「セラピストって、癒す仕事でしょ? 私には無理かも」
面接に向かう電車の中で、何度もそう思った。
だけど、代表の方は私を見てこう言ってくれた。
「人にやさしくなれるのは、痛みを知ってる人です」
「大丈夫。あなたは、もう十分“癒せる側”の人です」
涙が止まらなかった。
そんなふうに言ってもらったのは、何年ぶりだっただろう。
初めてのお客様は、70代の男性だった
ぎこちない接客。たどたどしい手つき。
でも、その方は穏やかにこう言ってくれた。
「あなたの手、あたたかいですね。久しぶりに人のぬくもりを感じました」
お金をいただいて、こちらが感謝されたことに、心が震えた。
“役に立てた”という感覚が、こんなにも嬉しいなんて。
「この時間がないと、また壊れそうになるんです」
あるお客様は、仕事のストレスで不眠が続き、心療内科に通っている方だった。
「他人に弱音を吐ける場所がない」と言っていたその方が、施術後にこう言った。
「高梨さんに話すと、不思議と泣きたくなる。けど、それが救いなんです」
それを聞いた瞬間、私の胸の奥に光が差し込んだ気がした。
スエルテ東京は、“居場所”をくれた
スエルテ東京には、いろんな背景を持ったセラピストがいる。
シングルマザー、介護離職、夢を追って上京した人──
誰もが“誰かのために”という思いで、この仕事に向き合っている。
ノルマもなく、温かいフォローがあり、自分のペースで働ける。
だからこそ、無理せず、人に寄り添える。
いつの間にか、私は「また明日も頑張ろう」と思えるようになっていた。
孤独な人ほど、“癒しの循環”に価値を感じられる
お客様のほとんどは、優しくて、真面目で、でも疲れている方ばかり。
そういう人たちと静かに向き合う時間が、私を少しずつ癒してくれた。
誰かの「ありがとう」が、こんなにも自分を強くしてくれるなんて知らなかった。
仕事に追われ、心が壊れかけていたあの頃の私に、こう言いたい。
「あなたにも、必要とされる場所があるよ」と。
“生きる意味”を、私はスエルテ東京で見つけた
それは大げさじゃなく、本当のこと。
ここで働いていなかったら、私はきっとまだ暗闇の中だった。
誰かを癒すことで、自分が癒される。
この不思議で、やさしい“循環”を知ったから。
過去の痛みは消えないけれど、それを抱えて生きることに、今は意味を感じている。
スエルテ東京と、出会ってくれたお客様に、心からありがとうを伝えたい。
──高梨結衣(仮名)