離婚後の人生再出発。スエルテ東京のセラピストとして自信を取り戻した私の物語
離婚後の人生再出発
──セラピストとして自信を取り戻した私の物語
水野遥(仮名・38歳)
離婚届に判を押したのは、冬の朝だった。
静まり返った役所の窓口で、私は何も言葉が出てこなかった。
10年近く連れ添った夫と、静かに終わった結婚生活。
「これでいい」と思いながらも、胸の奥にはずっと不安が渦巻いていた。
一人で子どもを育てていけるのか。
社会人としてのブランクは、取り戻せるのか。
そして──もう一度、誰かに必要とされる日は来るのか。
求人ページに書かれた「未経験歓迎」の文字
子どもを保育園に預けた帰り、スマートフォンを握りしめながら、求人サイトを何度もスクロールしていた。
ふと目に止まったのが「スエルテ東京」の求人だった。
「セラピスト募集」「未経験歓迎」「女性が主役で働ける環境」
正直、最初は半信半疑だった。
出張メンズエステという業種に対して、偏見がなかったとは言えない。
でも、なぜか写真の女性たちの笑顔が嘘に見えなかった。
どこか、私と同じように人生の途中で迷い、そして今を輝こうとしているように思えたのだ。
「大丈夫です。遥さんのままで、きっと大丈夫です」
面接で初めてお会いしたスタッフさんの言葉は、今でも忘れられない。
私の話を丁寧に聞いてくれて、「この仕事は“誰かの人生に寄り添う”お仕事なんです」と優しく微笑んでくれた。
「特別な技術じゃなくていい。優しさと、誠実さがあれば大丈夫です」
その一言が、失いかけていた自信を取り戻す一歩になった。
初めてのお客様の手の温もり
初出勤の日。緊張で手が震えていた。
お伺いしたのは、40代の男性のお客様。物腰柔らかく、「来てくれてありがとう」と言ってくださった。
施術の途中、「離婚してから、人に触れてもらうのって初めてなんです」と話したら、
「それは僕も同じですよ」と笑ってくれた。
あのとき、自分が誰かの“癒し”になれるんだと初めて思えた。
涙が出そうだったけれど、ただ「ありがとうございます」とだけ言った。
「また遥さんにお願いしたい」と言われた日
セラピストとしての仕事は、想像以上に繊細で、奥が深い。
技術だけではなく、その人の感情、呼吸、言葉にならない疲れに寄り添う力が求められる。
それでも私は、お客様から「ありがとう」と言っていただくたびに、自分の存在を肯定してもらえている気がした。
そしてある日、リピートでご指名くださった方がこう言った。
「遥さんに会うと、ホッとするんです。ここだけは本音を出せる気がする」
その言葉が、離婚後初めて「私はまだ誰かの役に立てる」と確信した瞬間だった。
スエルテ東京という“居場所”
スエルテ東京は、ただの“お店”ではない。
そこにいるセラピスト仲間たちも、皆、何かを抱えて、でも誰かのために手を差し伸べようとしている。
「1日1人でも、心から楽になってくれる人がいたら」
そう思って、私は日々この仕事に向き合っている。
私のように、人生の途中で立ち止まっている女性へ
この仕事は、決して簡単ではないけれど、深くあたたかいものです。
セラピストとして、自分自身を取り戻せる日が、必ず来ます。
あのとき、勇気を出して応募してよかったと、心から思います。
私は今、仕事に誇りを持ち、子どもと一緒に笑える毎日を過ごしています。
誰かに必要とされる幸せは、何歳からでも始められる。
それを教えてくれたスエルテ東京とお客様に、心から感謝しています。
──水野遥(仮名)